今さら聞けない?!パーソナライズとは

パーソナライズとは?
「パーソナライズ」はマーケティングの一つとして突如として現れた用語ですが、世間一般的にはまだまだ浸透していないワードです。
実は意識していないだけで、私たちの身近なところでパーソナライズ化は進んでいるのです。

今回は、今後さらにニーズが高まっていくパーソナライズについて、詳しくみていきましょう。

そもそも、「パーソナライズ」とは?

パーソナライズを簡単に説明すると個々人の興味・関心・行動に合わせてサービスを最適化することです。

十数年前のマーケティングの主流と言えばテレビ・ラジオ・新聞・雑誌などを活用したマスマーケティングで、不特定多数のユーザーに対し一方的に発信するものでした。
しかし、身近に必要なものが全て揃い、商品選択の幅も広がった今となっては、ただ広告を出すだけでは物は売れなくなってしまいました。

そこで考え出されたのがパーソナライズというマーケティングの概念です。

いろいろなパーソナライズ

では、実際にパーソナライズはどのように活用されているのでしょうか?

「身近なところでパーソナライズ化は進んでいる」と前述しましたが、一番身近なもので言えばYahoo!やGoogleといった検索エンジンです。皆さんは普段、何気なくキーワードを検索してネットを楽しんでいると思いますが、実は表示される検索結果はユーザーによって異なるのです。

また、ネットショップや動画サイトでの閲覧・行動履歴を元に、個々人の興味・関心を分析し、その人に合った商品やコンテンツを表示こともパーソナライズに分類されます。

例えばネットショッピングで何かしらの商品を購入した後に「この商品を購入した人は他にこんな商品を購入しています」と表示されたり、「あなたにおすすめな商品はこちら」といったメールが届くのは、今では当たり前になっています。これも立派なパーソナライズサービスです。
これは一般的に「レコメンド(おすすめ)」と言われるサービスです。不特定多数の閲覧行動や購買行動のデータを蓄積して、そこから閲覧率や購入率の高い商品を割り出しオススメしています。

最近は医療の分野において、個々人の体質や病歴に合わせて治療法や処方箋を出す「オーダーメイド医療」が注目を集めています。

今後のマーケティングの考え方

それでは、提供されている側はどう感じているのでしょうか。

2015年から増え始めたショッピングアプリですが、利用ユーザー数は2018年もさらに増加しています。
消費者は、数多ある商品の中から自分が欲しいものを探すのではなく、素早く簡単に欲しい商品を探せるものをここ数年の間求めていました。そこにアプリがフィットしたため、利用者が一気に拡大したのではないかと考えられます。

ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施したアンケートでは、48%のスマホユーザーがパーソナライズされたプッシュ通知をきっかけに買い物をしたと回答しているのです。

しかし一方で、大半の人はオンラインで自分の行動を追跡されることに違和感を感じているのも事実です。
70.5%の人が、アプリごとに通知のオン/オフを使い分けている、と回答しています。
パーソナライズは個人によって意見がはっきり分かれるため、今後どんなプッシュ通知なら印象を良くするのか、相手をしっかり見極めなくてはなりません。

消費者は、パーソナライズされた情報を使ってより良いサービスを提供することを企業に期待しているのです。

特定の対象者向けに適切なタイミングでパーソナライズされたメッセージを届けることが、マーケティングの究極の目標と言えるでしょう。

まとめ

パーソナライズは、こうしてみると様々な活用方法をされており、今後もますます多様化していくでしょう。

少し前まで、ネットショップの利用者が商品を見つけるためには、サイト全体を検索しなければなりませんでしたが、今では、オンライン上でのブラウジング履歴や過去の購入履歴などのさまざまなデータに基づいて、顧客に商品が提示されるようになりました。
実際に、ネットショップで商品を探す際の主な手法として、検索ボックス、サイトナビゲーションに続く3番手に商品レコメンドが挙げられます。
パーソナライズ化は、「あれば望ましいもの」から、「必要不可欠のもの」に急速に進化しているのです。

そして、広告のパーソナライズの目標は、「侵害されたような感覚」を最小限に抑えながら、潜在顧客にアプローチすることです。

上質なマーケティングのためには、ユーザーを深く理解することが不可欠です。ユーザーにとって、よりよいサービスを提供できるよう、施策を繰り返しながら最適化していきましょう。



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