開封率2倍!リターゲティングメール最適化のコツ

リターゲティングメール
ネットショップに来訪したユーザーに絞って販促ができるリターゲティングメールは、クリック率や開封率アップはもちろんのこと、受注件数そのものも増加することから直接売り上げに結びつくため、近年ネットショップ運営で欠かせないツールとなっています。

しかしこのリターゲティングメール、使い方を間違ってしまうと思うような効果が出ないばかりか、ユーザーにマイナスイメージを与えてしまい取り返しのつかないことになることも。

この記事では、リターゲティングメールの具体的な使い方や注意点、メリットとデメリットについて解説していきます!

リターゲティングメールとは?

リターゲティングメールとはユーザーの行動をきっかけにしてメールを配信する方法です。メールの配信タイミング、ターゲット、コンテンツを最適に設定することで、大きな効果をあげることができるため、今では多くのネットショップで導入されています。

リターゲティングメールの導入効果

それではリターゲティングメールを導入することで、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。

トリガーの設定が適切であれば、リターゲティングメール導入後の開封率が1.95倍になった事例もあります。当然、開封率が増加すれば、結果として受注数アップへと繋がっていきます。

他にもクリック率が3.2倍、売上高が導入前と比べて30%アップというケースもあり、導入効果は非常に高いといえるでしょう。

リターゲティングメールの使い方

それではここから、ユーザーアクションのケース別に具体的なリターゲティングメールの使い方をみていきましょう。

お気に入り商品やカートに商品を入れたままサイトから離脱した

認知度がもっとも高く代表的な使用方法は、この「かご落ちメール」と呼ばれるリターゲティングメールです。ユーザーは商品そのものに興味があり、他社製品などとの比較検討段階です。購買の最後のひと押しをするためにリタゲメール送るため、効果が高いのが特徴です。

気になっているが購入に踏み切れないというユーザーに対しては、「在庫〇点、残りわずか」とか「今購入すれば割引(クーポン)がある」、といった訴求が効果的です。

逆にこの「かご落ちメール」で効果があらわれない場合は、配信タイミングの設定や商品ページのレイアウトなどを見直すことを検討しましょう。

サイト離脱(閲覧落ち)

ウェブサイトを訪問したユーザーに対し、サイト内で閲覧した商品や関連商品に対応するリターゲティングメールを「閲覧落ちメール」などと呼びます。
リタゲメールを送る際、かご落ちユーザーのみに絞るとどうしても配信ボリュームが少なくなるため「閲覧落ちメール」で対象者の人数を増やし、売り上げのインパクトを上げるために配信範囲を広げる手法です。

既存会員に対するリマインド

会員登録はしたけれどアクションがまったくないユーザーに送るリターゲティングメールです。
会員登録から一定期間を過ぎた段階でメールを送ることにより再びサイトを訪れるきっかけになるリマインドや退会防止を期待できます。

リターゲティングメールのメリットとデメリット

リターゲティングメールは大きな導入効果をもたらすことは確かですが、その一方で注意すべきポイントもいくつかあります。

メリット1・・・コンバージョンが高まる

リターゲティングメール導入の最大のメリットは、やはりコンバージョン率が高まる点です。単なるメルマガではなくユーザーの趣向に対応してリマインドできれば、自ずと結果が伴ってくるものです。

メリット2・・・サイト運営の効率化を実現する

従来のメルマガ配信と異なり、ひとたび設定さえしてしまえばあとは自動的にメール配信を行うことができます。
管理者にとってはネットショップ運営の労力が大幅に削減できます。

ただでさえやることが多いネットショップの運営業務ですが、リターゲティングメールで削減できた時間と労力を丁寧なユーザー対応や情報発信、ページ更新といった他の業務に回すことで、さらなる売りげアップに繋がる相乗効果も期待できます。

デメリット1・・・配信タイミング設定による逆効果

良いことばかりがあるように思えるリターゲティングメールですが、配信されるタイミングによっては諸刃の剣になります。たとえば特定商品のページアクセスをトリガーとする場合、間髪入れずに配信されるのは避けるべきです。

人間は「自分がターゲティングされていることを強く意識する」と嫌悪感につながりやすいのです。ターゲティングされていることをユーザーに意識されるとコンバージョンの低下につながりかねません。
とはいえ、あまり遅すぎてはユーザーの購買意欲が下がってしまうので、ここは調整の難しい部分でもあります。

ユーザーが「ああ、そういえば買おうか迷った商品があったな」と思ってもらえるタイミングを狙うことができれば、コンバージョンを一気に高めてくれる一方、その逆もあり得るということです。

デメリット2・・・同一ユーザーに対する重複配信

リターゲティングメールはユーザーの行動をトリガーに配信を行いますから、設定によってはいくつかの商品を見比べるユーザーに何度も関連商品のリターゲティングメールが配信されてしまうリスクがあります。

これについては同一ユーザーへのメール配信を重複させないよう設定できます。
ただし、その場合は本当に配信したいタイミングでそれが「見送られる」という可能性も生じます。

重複配信を避けるためのトリガー設定については、慎重な設計が求められます。

まとめ

ネットショップの運営には多大な時間と労力を必要としますが、ただ手間暇をかけてやれば結果がでるというものではありません。
その一方で、少しでも手抜きをすればあっという間にコンバージョンが下がるという危険性は、多くのネットショップ運営者の頭を悩ませていることでしょう。

リターゲティングメールの導入は今や多くのネットショップで導入しているツールです。
しかし導入されたリターゲティングメールのすべてが適切に設定され、想定された効果をあげているとは言えない状況です。
このコラムを読んでいるネットショップの運営者のみなさんは、リターゲティングメールを導入した際はまず、戦略を立てて適切な設定をおこなってください。
そして、その効果を最大限引き出してほしいと思います。

限られた時間と労力を自分の運営するネットショップに注ぎ込むためにも、リターゲティングメールの導入効果や注意点、メリットとデメリットをきちんと理解しておきましょう!



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