ネットショップ集客のキホン-新規顧客編-

ネット集客新規顧客
自社ネットショップを作り、楽天市場やYahoo!ショッピングにも出店したけれど、お客様が来ない、売れない…そんな問題に頭を抱えるネットショップ担当者は多いでしょう。

この記事では新規顧客の獲得のためにできる事をご紹介します。ひとつひとつ目的を明確にして取り組むことがポイントになりますので、自社の目的を思い浮かべながらお読みいただければ幸いです。

インターネット広告の活用

例えば、とある場所で実際にお店をオープンした場合、そのお店は近隣の方々へチラシを配って、オープンしたことをアピールするでしょう。

しかしネットショップの場合、近所の人だけでなく全国の人を対象にすることがほとんどですので、限られた資金で全国にチラシをまくことはできません。そこでチラシの代わりを果たすのがインターネット広告です。チラシを配ったり新聞やテレビに広告を打つより、ずっと経済的な広告を打つことができます。

ネットショップでよく用いられるインターネット広告にはいくつか種類がありますので、代表的なものを3つピックアップしてみます。

1.リスティング広告

検索キーワードに対応して表示される広告のことです。SEO対策をしなくても、入札金額次第で目立つ場所に検索結果として自社サイトを表示できるのが特徴です。

イメージしにくい方は、検索エンジンでなにかキーワード(ダイエットなど)と検索してみてください。検索キーワードにまつわる商品やサービスの情報が表示されると思います。検索結果の一番上に表示されているリンクをよく見ると、小さく「広告」という文字がついていないでしょうか。それがリスティング広告と呼ばれるものです。

2.バナー広告

主に画像を用いて広告を出すタイプのものをバナー広告と言います。会社のイメージや商品ビジュアルを取り込んだバナーを制作できるので、視覚的に分かりやすい広告を打てるのが特徴です。(テキストのみのものはテキストバナー広告と呼ばれます)インターネットに限らず、新聞などの広告枠でも使われています。

3.ソーシャルメディア広告

FacebookやTwitterなどを活用した広告です。アカウント作成時に登録された個人の属性(住まい、性別、年齢など)をもとに、「30代男性にだけ広告を表示する」といったターゲットを絞った広告が打てるので、より「刺さる」表現ができるのが特徴です。

広告といっても種類や目的は様々ですので、自社の規模に合った広告を考えて、どの方法を採用するかしっかり検討してください。

インターネット広告運用は簡単ではない

ここで一つお伝えしたいのが、インターネット広告の運用には知識と経験と時間が非常に重要であることです。

インターネット広告は予算をあらかじめ決められるものが多いです。広告費10万円と決めたら、それを上回らない範囲で運用できます。また、料金体系をクリック課金にしている広告も多く、クリックされた=サイトへの流入があった場合に料金が発生するようになっているため、予算の無駄もありません。

ただし、問題となるのはその予算をいかに無駄なく使えるか、という事です。予算やキーワードの設定、運用におけるチェックや改善など、考え出すとキリがないほど奥深いのがインターネット広告です。最初から無駄なく完璧に運用できる人はいないと思っていいでしょう。

自社内に知識や経験のある人がいないなら、業者へ外注することも考えてみてください。インターネット広告を専門にしているプロなら、予算や時間のロスが少なく済みます。ネットショップの規模やかけられる人的コストを考えて、少しずつインターネット広告運用に慣れていくか、業者に頼んでしまうかを見極める必要があります。

広告の真の目的とは

広告を打つときに思いがちなのは「広告を打てばお客様が増える」と思ってしまう事。正確にいえば「訪れてくれる人」が増えるのであって、お客様=買ってくれる人になるかどうかはまた別です。

広告の目的はお客様を増やす=売上を伸ばすことですから、せっかく訪れてくれた人がただの閲覧者で終わってしまわないように、ネットショップそのものを工夫することが大切です。主な施策として、以下の3つをご紹介します。

1.商品に関する情報をたくさん提供する

実際に手に取って商品を見られないネットショップにとって、商品情報の量と質は非常に重要です。できるだけ丁寧で分かりやすい情報をたくさん掲載しましょう。また商品詳細ページだけでなく、ブログで商品を紹介するのも一つの方法です。コンテンツの内容が充実していれば、SNSでブログ記事を紹介して、そこからお客様を増やすこともできます。

2.サイトの導線を明確にする

お客様の不満としてよく言われるのが、「サイトまで来たけど、見たい商品がどこにあるか分からなかったから離脱した」というパターン。リンクや画像が多いと、どこを見たらよいか分からないデザインになってしまいがちです。お客様にとってサイトの導線が分かりやすいように、トップページからのリンクは極力絞るようにしましょう。

3.ランディングページを作る

特定の商品を売り込みたいのなら、ランディングページを用意するのも良いでしょう。ランディングページは、広告から流入したお客様の受け皿として有効なページです。売りたい商品の魅力を1ページにまとめてしまうため、お客様も迷子になりません。
→【関連記事】真のイチオシ商品には「売れる仕掛け」を準備する

ただし、ランディングページは一つの商品を売り込むことを得意とするページですので、あらゆる商品を紹介したいのならサイト流入を目指すことをおすすめします。どの商品でどれだけの売上を目指すかによって、ネットショップへの導線を促すのか、ランディングページを新たに作るのかが変わってきます。具体的な戦略を立ててから検討しましょう。



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