今さら人には聞けない!インターネットメディア・分野別徹底解説

夜中インターネットに興味を持つ男の子

ウェブサイトやソーシャルネットワーキングサイトなど、インターネット上に数多くあるサービスたち。私たちが日常的に触れているインターネット上で情報を発信・保管などを担うメディアについて、それぞれどのような特徴があるのかを解説します。

1.インターネット上のメディアの種類と特徴

インターネット上のメディアは、大きくプッシュ型メディアプル型メディアハイブリッド型メディアという分類で分けることができます。

1.1 プッシュ型メディア


プッシュ型メディアとは、情報の発信側が任意のタイミングで情報を伝達できるメディアを指します。

携帯電話でメールやメッセージアプリなどの通知を受け取ったことがある方は多いと思います。このような通知方法をプッシュ通知と呼びます。

プッシュ型メディアは、その「押し出す」という名前のように受信者が気づきやすく、素早く情報を受け取ることができるのが特徴です。
反面、発信の頻度や内容によっては受信者の迷惑となり、受信の解除に繋がる可能性が最も高いメディアです。

1.1.1 プッシュ型メディアの例

  • メール
  • 電子メール・Eメールとも呼ばれる

  • ショートメッセージサービス(SMS)
  • 携帯電話のネットワークを利用してごく短いテキストメッセージを送受信するサービス

  • メッセージアプリ
  • SkypeやLINEなどのインスタントメッセンジャーなどがこれに該当

  • 広告画像
  • ウェブサイトやアプリ利用中に表示される画像を用いた広告で、プッシュ型広告と呼ばれることも
    厳密にはウェブサイトやアプリなどのメディアに表示される広告なのでメディアとは言えませんが、目にする人も多いのでは

1.1.2 プッシュ型メディアのメリット

  • 発信者の任意のタイミングで発信できる
  • 受信者が情報を素早くキャッチできる
  • プッシュ通知の内容から、ウェブサイトなどのプル型メディアへの誘導が可能

1.1.3 プッシュ型メディアのデメリット

  • 発信の頻度や内容によっては受信者の迷惑となり、受信の解除に繋がる

1.2 プル型メディア


発信者のタイミングで情報が伝達されるプッシュ型メディアに対して、受信者が能動的に情報を取得しに行く先のメディアがプル型メディアです。

代表的なものにインターネット上のウェブサイトやブログがあります。検索エンジンで検索したり、ブックマーク(お気に入り)からアクセスしたり、受信者の行動によって情報を「引き出し」ていますよね!

プル型メディアは、ある程度コンテンツとして情報がまとまっているところが特徴です。

1.2.1 プル型メディアの例

  • ウェブサイト
  • 複数のウェブページから構成されるウェブページ群
    ポータルサイト・企業の公式サイトから個人サイトまでジャンルは幅広い

  • ブログ
  • ある程度のまとまった情報を記事形式で記録していくウェブサイトの1つ
    ウェブサイトよりは更新が容易であり、備忘録として活用する人も

  • リスティング広告(検索連動型広告)など
  • Yahoo!やGoogleなどのインターネット検索の結果ページに、検索ワードに関連するリンクを表示させる広告
    ポータルサイト上に出稿されるため、正確にはネットメディアではない

1.2.2 プル型メディアのメリット

  • 情報がまとまっており、一覧性に優れる
  • 目的の情報を引き出すことが容易である
  • インターネットブラウザとネット環境があれば誰でも情報を閲覧できる

1.2.3 プル型メディアのデメリット

  • 情報の更新(アップデート)を行っても、ユーザー数や告知が不足していると伝達されない
  • 作りこまれたコンテンツが多い分、更新作業そのものの負担が他メディアに比べて多い

1.3 ハイブリッド型メディア


プッシュ型メディアとプル型メディアを合わせたような特徴を持つメディアで、ソーシャルメディアなどがこれにあたります。

情報を取得したい発信者をフォローすると、その後自動的に受信者の画面(タイムライン)にリアルタイムで情報が流れるようになります。
自動的にタイムラインに流れる情報を追うプッシュ的な使い方や、発信者のアカウント情報から過去の投稿を辿ったり、外部にリンクしたりといったプル的な使い方と、受信者の目的に合わせた使い方が可能です。

ソーシャルメディアの、ウェブサイトやブログに比べて気軽に発信ができることによる情報のタイムリーさや、リツイートやシェアなどによる情報の拡散性の高さは他メディアと比べても随一です。
また、全ての利用者が同じ立場にいることも特徴です。個人同士だけでなく、企業と顧客の間などでもメールや電話に比べて気軽にやりとりができるようになってきています。
しかし、気軽に発信ができ、拡散性が高いということは、マイナスの情報も同様に取り扱われるということを表します。従業員の何気ない一言が拡散されてゆき、企業のイメージを著しく下げるニュースも昨今は多々見受けられます。

1.3.1 ハイブリッド型メディアの例

  • ソーシャルメディア
  • Facebook・Twitter・Google+・mixi・Tumblrなど
    ソーシャルネットワーキングサイトとも

1.3.2 ハイブリッド型メディアのメリット

  • 気軽に発信ができ、即時性が高い
  • リツイートやシェアによる拡散性に優れる
  • アカウントの開設が無料

1.3.3 ハイブリッド型メディアのデメリット

  • 情報の正誤を見分けにくい
  • 不正確な情報が広く拡散されることもあるので注意が必要
    普段より情報元の確認する意識を高めておくと◎

  • 情報の流れが早く、過去の情報の閲覧がやや困難
  • 多くの場合サービスを利用するためのアカウントの開設が必要

2 インターネットメディアのまとめ

どのメディアであっても、メリットの反面、デメリットもあります。
デメリットを最小限にしつつ、各メディアを使い分けることで、幅広い層の受信者への情報の伝達が可能となるでしょう。

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